このところ年々夏が暑くなってくるように感じます。湿度が高いせいでしょうか、息苦しくなるような日が今年も続きました。この文章を書いている8月19日も良い天気ですが、やっと爽やかな北海道らしい風が吹いています。そんなことを言っているとあっという間に寒くなるのですが。
さて、今日は夏休みの一コマを。
夏休みといっても、私の夏休みではなく訪問している利用者さんの妹さんの夏休みの宿題の話です。
高校生になったその妹さんの夏休みの宿題が、「将来なりたい職業の人にインタビューする」というものらしいのですが、嬉しいことに彼女は「理学療法士」を選んでくれたのです。
お姉ちゃんに訪問リハビリを行いながらのインタビューでしたが、その質問のストレートさに、少したじろいでしまう自分がいました。
理学療法士を目指した理由、苦労したことはなにか、高校生のうちから勉強しておいた方がいいことは何か・・・質問は10以上あったような気がしますが、普段は口にしないようなことを繰り返し真剣に答えながら、自分は何のためにこの仕事をしているのかを、改めて感じることができました。
理学療法士になるために必要なことは?
勉強はした方がいい、でも勉強だけじゃだめで、相手がどうしたいのかを想像したり思いやることのできる心を持って欲しい。
そのためには?
大変な人や困っている人、近所のお年寄りもそうだし、お姉ちゃんのように体の不自由な人もそうだし、そういう人のことを気にかけてあげて欲しい
他に必要な力は?
体力と根性(笑)、粘り強さと、謙虚な気持ち、真摯な心(紳士じゃないよ、漢字わかる?)
では、この仕事をしていて一番辛いことはなんですか?
やっぱり利用者さんが亡くなること。
いや、亡くなることは寂しいけれど、大往生の人もいるし、病と闘って、病とつきあって亡くなる人もいる。一番辛いのは、「もっとその人のために何かできたのではないか?」と後悔の気持ちを残したまま、利用者さんとお別れすることだと思う。
(だから、怠けず、腐らず、努力して、知恵を絞って、毎日訪問するのが大事なんだ )
彼女にはわかったかな?難しかったかな?ちゃんと役に立てたのか不安は残るが、この夏休みの宿題は、私にとってはとても大事なことを思い出させてくれたのです。
気持ちがダメになりそうなとき、お願い!誰かまた私に宿題手伝わせて。