つぼみでは毎月、テーマを決めて勉強会を行っていますが、今回は「最新の福祉用具を知ろう!」ということで、いつもお世話になっているマルベリーさんの協力を得て、福祉用具の体験会をしました。持ってきていただいたものは、在宅の場面でよく使用する車いすや歩行器、ポータブルトイレなど馴染みのあるものでしたが、「最新の!」というだけあり、AI機能が搭載されたものでした。介助者が操作しやすい車いすや斜面やでこぼこ道での危険を察知して動きを制御したり、転倒の際には大きな音で周囲に知らせる機能の付いた歩行器などは、ご利用者様にもお勧めできそうです。中でも、私が気になったのは。「折り畳み可能な面手すり(椅子付きの立ち上がり介助バー)です。これはありそうでなかった代物で、玄関での靴の着脱だけでなく、室内でも手すりを付けられない空間で活用できそうです。
もう一つは、用を足したあとに電動で排せつ物を密封して処理できる「家具調トイレセレクトR 自動ラップ」というポータブルトイレです。これは実際の利用者様のお宅に導入したことがありますが、居間やベッドサイドにポータブルトイレを設置していても匂いがほとんど気にならないという利点があります。通常のポータブルトイレよりはお値段が張ることと、処理のための袋や消臭剤などのランニングコストがかかることが条件としてはありますが、なかなかの優れものだと思います。
医療や介護の世界は、治療や技術など日進月歩で変化していきます。訪問看護や訪問リハビリに伺う私たちも、福祉用具の専門家である業者さんやコーディネイトするケアマネジャーさんらと適時情報交換を行いながら、皆様の役に立つ、適切な道具やサービスを提供できるように日々研鑽を続けていきたいと感じました。
お忙しい中、重い荷物を運んで勉強会にご協力頂いたマルベリーのご担当者の方々、ありがとうございました。